おむつ替え動画シリーズで一躍有名となった、子育てインフルエンサー・木下ゆーきさん。2019年8月からオープンチャットを開始しました。
みんながトークをしやすいように気をつけていることは? トークルームが荒れないよう、意識していることとは。オープンチャットを運営していて、本当によかったと思えることは何かなどをお聞きします。
木下ゆーき 1989年3月9日生まれ。笑いを絡めた子育て情報を発信する子育てインフルエンサー。 ユニークなおむつ替えシリーズや子育てモノマネ動画など、その発想力と表現力は著名人にもファンが多い。 15歳で大道芸人としてデビュー。全国のイベントに出演し鍛え上げられたトーク力とアドリブ力にも定評がある。TVやラジオ等のメディア出演のみならず、トークライブは過去公演全てにおいてチケットが即完売している。twitter: @kinoshitas0309 youtube: YUK10309
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1. どうしてオープンチャットを始めたのですか?

たくさんの方々と共通のテーマで話せるオープンチャットは、子育ての悩みや疑問を話す場にマッチしていると感じ、始めてみました。
核家族化が進む現代社会において、ふと相談できるような、頼れる相手が近くにいない人はたくさんいるのではないでしょうか。
子育て中の悩みや不安の蓄積は、産後うつや育児ノイローゼなどにつながる可能性もあります。
そこで、”悩みや不安をアウトプットできる場”があることで、子育てで悩み苦しんでいる方を救えるのではないかと思い、子育て専用トークルームを作りました。2. オープンチャットのどんなところに魅力を感じましたか?
使用方法がLINEのトークとほとんど変わらない点は、大きな魅力の1つだと感じました。また、トークルームごとに名前とプロフィール画像を設定できることにも魅力を感じています。
実名や本アカウントでは話せないけど、匿名だから話せる悩みや不安はたくさんあると思います。
3.オープンチャットならではの良いやり取り事例がありましたら教えてください。
僕が管理している子育て専用トークルームでは、不安を抱える見知らぬ誰かに、他のたくさんのメンバーが声をかけ、支え合っているシーンが頻繁に見受けられます。
あるメンバーの方が、「このグループに入れただけで、心強くなって涙でました」と発言していたことが印象的です。僕の心にもの凄く響きました。

「心強くなって涙が出た」とメッセージ
特に小さなお子様を育てている方は、一日中家で子どもの世話をしているため、言葉の通じる大人と接する機会が減ってしまいます。不安やストレスを抱えたままその状態が続くと、信じられないほどの『孤独』を感じてしまうのです。
ここに、自分と似た境遇の仲間が集まるオープンチャットがあれば、それだけで『孤独』は『安心』へと変わります。先述の発言は、まさにその瞬間でした。
4. ルールはどうやって決めましたか?
細かなルールは、初期メンバーの方々とトークルームで話し合いながら決めていきました。トークルームごとにオリジナルのルールを設定できるのもオープンチャットの魅力の1つかもしれません。

ニックネームのルール「お子さまの年齢が分かるように設定を」
たまに、「なんだこれ!?」って思うような独特なルールを設定している面白いトークルームもあるので、探してみて欲しいですね!
5.トークルームを盛り上げるために何か工夫をしましたか?
僕の管理する子育て専用トークルームでは、名前の語尾にお子様の年齢を記載するというルールを設けました。こうすることで、相談内容に対してより的確な情報やアドバイスを送ることが可能になったと考えています。
また、年齢が近いお子様を持つママ同士で会話が広がっていくシーンも多々見受けられ、メンバー間の壁を1つ無くせることができたと思います。
6.オープンチャットをつくった感想を教えてください。

正直、最初は物凄く大変でした……。
リリース直後は、荒らし目的のアカウントによる禁止行為などが頻発。そのため、トークルーム内の秩序を維持するため、睡眠時間を削って監視し続けていました。トークルームが荒らされる夢を見て深夜に飛び起きてしまうほど、心も身体もきつかったです。

スタンプ連続投稿により荒らされた様子
しかし、その後LINEによる、安心安全に関する機能改修が行われた結果、荒らし行為をするアカウントは激減しました。
今はトークルームの秩序が保たれていて、メンバーの心休まる場としてしっかり機能していています。トークルームを作って本当に良かったと感じています。
7.今後もオープンチャットを利用したいと思いますか?
今、僕が管理人をしている子育て専用トークルームについては、管理人の権限を他のメンバーの誰かに譲ろうと考えています。「トークルームの立ち上げ・メンバーの呼び込み・運用の安定化」という一番負担が大きい部分は乗り越えられたと考えているからです。
この先の管理については他の誰かに代わってもらい、僕はオープンチャットを使って別のトークルームを立ち上げようと考えています。
限られた方だけが入室できるクローズドなトークルームを作り、オープンチャットで面白い企画を生み出し、より良い社会を作っていきたいです。
そんな夢を描きながら、今夜もぐっすり眠りたいと思います。