LINEオープンチャット
学校現場での活用方法について

昨今、ハンコレスが話題となっておりますが、世の中の様々なことがデジタル化によってより便利になろうとしています。学校現場においても紙やFAXなどのアナログなコミュニケーション方法が多く残っていたり、最近は使われる頻度が下がっている電子メールでの連絡が多い状況です。
コロナ禍においてもオープンチャットの機能を学校現場で活用しているケースも目立ってきていることから、活用方法をご紹介いたします。
オープンチャットとは?
LINEに新しく追加された、LINEの友だちにならなくても複数人でトークが利用できる機能です。
LINEアプリ(デスクトップ版含む)があれば誰でも利用可能です。専用のアプリは必要ありません。また、参加後にLINEの友だち登録をおこなうことができない仕様なので安全にお使いいただけます。

コロナ禍における学校現場でのコミュニケーション方法として使えそうなオープンチャットの具体的な使い方をお届けします。
【3分でわかる はじめ方動画】
目次
考えられる活用方法
学校の教育現場では、オープンチャットはどのように使えるのでしょうか。 先生と生徒の場合と、先生と保護者の場合のコミュニケーションの具体例をご紹介します。
担任や教科の先生と生徒の連絡手段として
- 教科の先生と生徒間の連絡
- 国語/数学/英語・・・など、教科の担当ごとにオープンチャットを作成。授業の動画配信や宿題などでわからない内容などを質問・回答。
- 宿題、課題などの伝達。完了報告。
- 授業の補足動画送付。
- 授業のプリントや黒板など画像送信。
- 投票機能の活用
- 投票で〇〇委員を決める。
- 先生から問題を出して投票で答えを募る。
- ノートの活用
- 重要な連絡事項やトークルームのルールを記載する。
- 話し合いなどを行いたい場合にノートを投稿してコメントに意見を記載してもらう。
- リレーを活用して写真で課題を提出したりクラス写真を記録する。
先生と保護者の連絡手段として
- クラス単位
- クラス単位の一斉連絡/質疑応答/意見交換を行う。
- 授業の進行や学習方法について連絡する。
- 学年単位
- 学年行事・イベントや受験など連絡事項を共有する。
- 学校単位
- 学校の方針について一斉配信(最大5,000人まで可能)。
- 不審者や事故・事件など緊急時に情報の共有を行う。

オープンチャットを作成するには
最新版(※)のLINEアプリにオープンチャット機能が入っています。利用開始は次の手順で行えます。
※iOS版では9.12.0以降、Android版では9.13.0以降のLINEバージョンでご利用いただけます
【オープンチャット作成方法】

1. ホームタブのサービス内にある[オープンチャット]アイコンをタップし、オープンチャットのメイン画面へ
※iOSとAndroidで異なります
2.メイン画面の下に出てくる[オープンチャットを作成]ボタンをタップ

3.初回のみ利用規約が表示されます。内容を確認し、下部の[同意]をタップ
4.オープンチャットの名前、説明文を設定し、右上の[次へ]をタップ
5.自分のプロフィール(画像、ニックネーム)を設定し[参加]をタップ
これでオープンチャットのトークルームは完成です。
共有方法について
オープンチャットを作成した後は、生徒に配布する用紙や連絡網などにQRコードもしくはURLを掲載し案内しましょう。
【オープンチャット共有方法】

1. トーク画面の右上のメニューをタップ
2. メニュー画面の[招待]をタップ
3. 「友だちを招待」「リンクをコピー」「リンクをシェア」「QRコードをシェア」から項目を選んでシェア

△「QRコードをシェア」「リンクをコピー」の項目
【オープンチャット共有の違い】
- すでにLINE上でお知り合いの方に連絡するときは「友だちを招待」
- トークルームのURLをコピーやシェアしたいときは「リンクをコピー」「リンクをシェア」
- QRコードの画像保存やシェア、印刷したいときは「QRコードをシェア」
公開設定について
トークルームは設定画面から作成後に承認制や参加コード制に変更することができます。
※以前は未成年または年齢認証を行っていないアカウントでは非公開型のトークルームの作成と入会が行えない制限をかけておりましたが、最新のLINEアプリケーションであればご利用いただけるようになりました。

【オープンチャット公開設定の違い】
- 「全体公開」:すべてのユーザーが参加することが可能です。(強制退出により再参加禁止リストに入っている場合を除く)
- 「参加コードの入力」:非公開型で、管理者が決めた文字を入力してあっている場合に即時に入室可能です。
- 「参加の承認」:非公開型で、管理者または共同管理者が入室の許可を実行したメンバーのみが入室可能になります。
学校に合わせた設定確認
学校のクラスで利用を想定した設定項目のチェック一覧を用意しました。もしオープンチャットの活用をお考えの際は、一度目を通してみることをおすすめします。【設定項目のチェック一覧】
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安心・安全の取り組み
最後に、オープンチャットを安心・安全にご利用いただけるような機能や運営についてご案内いたします管理者・共同管理者の機能
オープンチャットにはこれまでのLINEグループにはない特徴として「管理者(共同管理者)」機能があります。 管理者、共同管理者には、オープンチャットの安心・安全が保てるよう、以下の機能や権限設定を用意しています。

【管理者&共同管理者】
トークルームを作成した「管理者」は最大100人までの「共同管理者」を指定することができます。参加の承認、お知らせ事項の伝達、ガイドライン違反ユーザの強制退会、投稿メッセージ削除などの権限を使ってチャットを管理することが可能です。
【メンバーの発言の削除】
現在自分の投稿を送信取り消しすることができません。ただし、管理者(権限設定により共同管理者)は削除できます。

【違反ユーザの強制退会】
トークルームの目的に反する行為をしたユーザを管理者(権限設定により共同管理者)が強制退会させることができます。その際に再参加も不可となります。
【トークルーム専用NGワード】
あらかじめサービス共通で登録されたNGワードに加え、管理者(権限設定により共同管理者)が設定したワードも自動削除することが可能です。
安心・安全のためのモニタリングや機能制限

安心・安全なコミュニケーション環境を維持するために、LINEでOpenChat専用のコンテンツのモニタリング体制を用意しています。24時間365日、違反に対して独自のガイドラインに基づいて適切に対応します。
また、青少年保護の観点でリスクが高い機能については利用制限をかけています。
専用のモニタリングチームにより24時間365日のモニタリングを実施
- ユーザからの通報をベースに緊急度が自動で割り当てられ、対応
- ユーザーと同じ環境でトークルームに入室し、パトロールと緊急懲戒
- 違反したユーザに対してガイドラインに基づき利用制限などの懲戒を実施
- 専用フィルターを通じて、不健全なユーザに対する効果的なブロック
- NGワードの自動削除、モニターによる手動削除
青少年保護などの観点で以下の機能制限を実施
- オープンチャット内の任意キーワード検索機能を利用できない制限
- ※最新のLINENのバージョンでは未成年が非公開タイプのトークルーム作成・入室できない制限をしておりましたが、現在はご利用いただけるようになっております。
まとめ
オープンチャットは必要に応じてすぐ作成ができ、また不必要な場合は閉じることも簡単です。ぜひさまざまな用途での活用をご検討ください。
今後、教育現場によるオープンチャットの利用につきまして、積極的に活動支援を行なっていきたいと考えています。ご利用をお考えの方がいらっしゃいましたら、下記の「LINEオープンチャット自治体支援窓口」宛にご連絡ください。
<お問い合わせ窓口>
LINEオープンチャット自治体支援窓口
dl_openchat_gr@linecorp.com